2012年02月04日

第21章 花 世

第21章 花 世

日に、鳥は飛び、木は茂る
空に、雲行き、時折の日隠れ
川に、群れる小魚
畑に、隠れる鳥の舞い上がる
道に、行く吾、
人に、微笑みあり

目に、青葉
口に、詩歌
眉に、爽
頬に、緩み
耳に、快音

花、話しかけて、世を愛でる。
緑の畑の一角に、色鮮やかな
花が植わっている。田もあるが、
畑が半分ほどのこの地である。
井の字に組まれた木に、花が
つるまき、鮮やかが目にとまる。

一面の田畑、
その真ん中にある学園である。
遠くを見ると、山の上に城が見える。
その人は、よく城を眺めていた。

歴史に織り成す人生様々に、合戦を
思えば、本当にあったのだろうか。
この地の今を思えば、考えられなく、
考えても勝敗を想像するくらいである。

城を見て、それを取る。戦国時代の
常道である。また、その頃の武将の
人生である。思うに、和やかな今を
素直に、その人は喜ぶ。

こういう、今のような時代を理想と思って
戦国時代の武将は生きていたのであろうか。

自分が戦国時代の武将であるなら、
今の平安の世の中を、どう見るであろうか。
今のような状態を良しとするか、それとも、
戦いに明け暮れる日々を良しとするか。

「治にいて乱を忘れず」という、武将の言葉が
理想であろうか。両方を考えれば、
これが折衷の良案であろう。

もやもやと、心中に湧き出てくる思考の
霧、その如く、歴史の思いは消えて行き
、今あるを誇り咲く草花をたとえるその人
である。色鮮やかに、我が世と謳歌する
草花である。

緑一色、紅黄有り。
布歩するは、緑葉の紅花
時を知り、時を得たる、
温寒の場
人ぞ添う、香楼の園

花、笑みて、人を見ゆ。
(2012/02/04)

posted by 若軍 at 11:54| Comment(0) | 小説
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