2012年01月30日

第19章 武 具

第19章 武 具

 家を出ずる時、手に爪のある鉄のものをつけ、
腕には、腕を回る厚さ1センチ程の鋼鉄の、腕よろい
をつけ、足にも、その形をした鉄製のものを纏い、
胸、腹、背中、肩と、体全部を鋼鉄製の鎧で固め、
その上から、学校へ行く制服を着た。

 その人の好きな格好である。体は重いが、これをつければ、
心の底から勇気が湧いてくる。御祖先が、その人に残された
、その人が賜ったものである。御祖先に感謝を申し上げ、
はしゃぎ、喜んで身を包んだのである。うれしさ一杯である。

 その人は、歩むに、非常に歩きにくく感じたが、それも
うれしいうちの一つである。体に重いものをつけているので、
歩きがゆっくりとしている。足にも付けられているので、足首が
まわらなく、歩みがゆっくりしている。   (2012/01/16)

 家にいるとき、顔も、頭も、全身を鋼鉄製の鎧を纏い、
その上に、古い大和時代の衣冠束帯を身につけたことがある。
勇気が湧いてきたのを覚えている。
 御祖先が、こんな格好で戦にでられたのであろう。
その人は、そんなことを考え、空想巧みに、その頃のことを
思った。
 熊、牛、馬の武具も防具もそろっていた。全部、鋼鉄製で
体を覆う。準備万端整えて、熊も牛も馬も、戦に望む。
そんな光景を楽しく想像した。
 戦国時代の武者も、こんな準備をして、戦にのぞんだのである。

 これが、自分の戦の格好でもある。その人の家の古くからの
格好である。                   (2012/01/30)
posted by 若軍 at 16:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説
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