2012年01月30日

第4章 恭儉己レヲ持シ

「恭儉己レヲ持シ博愛衆ニ及ホシ學ヲ修メ業ヲ習ヒ」 

 その人の好きな処である。教育勅語である。その人は見事に教育され 
ている。自分は、これでよい。昔の教育がよいのである。所々に昔の言 
葉が、その人には出てくる。過去へ行って、過去の教育を受け、その過 
去で今を見る。昔の本を読むのである。行く過去は明治半ば頃から、戦前
までの過去である。この期の教育を受けるという。その人は真剣に考えて 
いるのである。 

 自分以外の人は、現在の教育を受け、現在の目で、今を見ればよい 
。自分と周りとは、ずれが出る。自分が心細くなるのを、感じる日もある。
現代の中に、半世紀程遅く、遅れている人がいる。それが自分である。 
そんなことをしようと、考えてしたことである。 人と考えがあわないこと 
がある。 心細くなる、これもよいことである。 こんなことをのんびりと思
う人である。 

  「頭は軽く、楽しい気持ちで、日々を送る。」 その人の言である。 
周りは、これを聞いて腹を抱えて笑い、その人を快く迎えてくれる。その
人は、水を得た魚の如く、喜びはしゃぐ。人生が楽しいのである。ただ、
半世紀遅れた教育を受けている。この教育を頭において発言をすること
を心がけている。自分の意見に、周りの同意がない場合、見た目にも気 
の毒な程、しょげかえる。すぐに、そんなことを忘れ、また元の明るさを 
取り戻す。周りもこれに同調し、にこやかが漂う。 

 ある日のこと。 
 自分は逢引をするという。どんな逢引か。目指すは、かの源氏物語の 
「光の君」である。こんなことを言ったのである。周りは、どっと笑い転げ 
、笑いとどまるを得ず。突拍子もないことを言う人である。なかなか現れ 
てこない、もう、そろそろ現れる頃であるが・・・と付け加えた。転げ落ち 
ん許りの笑いである。 

 世々に楽しく、日は落ちるを忘れ、その人は周りの友と夕に去る。
                                    20101111 
posted by 若軍 at 14:46| Comment(1) | 小説
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Posted by 長財布 レディース at 2013年08月05日 09:30
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