2012年01月26日

第17章 進軍

 その人は遠足へ行きたいと言った。
その旨、近くの女性に声をかけた。

数人で全部女性であると、全部女性で男はその人一人である。
こんな計画である。3.7、3.8キロくらいの道程をいくという。
女性軍である。

 近々の日にいくということで、実現したのである。
一つの試みがある。それを実現したいのである。

 ふりかざす日光の下、池に浮かぶ、魚を見て、
水の上を気持ちよく泳ぐ鳥に声を掛けたり、
皆楽しんでいる。

 これからが帰りの道程である。3.7キロを歩くという。
30分で歩く計画である。その人は歩き始めた。
少し歩き、「バスに乗ろう」と言い出した。坂道があり
これに達した頃に出た言葉である、心中
バスに乗りたいのである。疲れが出て、
先を考えると、そんな言葉も出てくる。「だめだ」と、その人は
言い切った。自分の計画がふいになんるからである。

 普段歩いたことがない道を歩けば、翌日、足が、みが入り、
痛くなる。これを、痛くならないように歩くという、この計画といえば、
よいものを実現しようと思う。その人一人の心中で、
誰にも言っていない。

 女性数人と男は自分一人の隊の進軍である。何故女性を選ぶか。
ここが、その人の良き判断であり、計画ともいうものである。
この計画は女性軍で実現するという。

 3.5キロを30分位で歩くという計画で、これで歩けば、足は痛く
ならず、汗はそんなにかかず、翌朝は、体の調子が良くなる。
これが目的である。「歩いて良かった」との声が聞けるのである。

 女性だけと、その人が思ったのは、女性の話を、考えたからである。
女性が道中を歩く。必ず話をする。立ち止まって話をする。この止まりを
、歩きの勘定に入れる。4回5回と、立ち止まって話をする。この勘定を
女性にしてもらうという考えである。男性ではできない。もちろん、
紅中、一点という気分も味わたいその人の心中でもある。

 この女性の立ち話の中に、歩きの中の休みを兼ねて、
体を好調にさせる効果がある。これを翌日に、実現させる。

その人は先頭を、後を振り返りながら歩いていく。
後ろで立ち止まってしゃべり出す人があらわれた。
気にせず歩いていく。ほんの数秒立ち止まり後ろを振り返る。
無事4キロ弱の行程は終わり、休憩をして、今日の日は暮れた。

 明けて、翌日、その人は、早速声を掛けた。
「足は痛くありませんか。」「痛くない。」
「体の調子は良いですか。」「良い」
「行ってよかったですか。」「「良かった。」
 また、ある人から声を掛けられた。「ちょっと、
爽やかえ」と、バスに乗るといって断られ、少し機嫌を
そこねた人である。

 昨日の進軍は、成功裡に終わり、土産に、体の
好調子が残った。その人の思惑が見事実現した。
歩むに、翌日に、体の好調子をもたらす、そんな歩みを
実現させ、気持ちのよい日を得る。意を得たり、その人は、
喜び一入、内心、ほっと胸を撫で下ろしたのも事実である。

 この歩みは、女性の歩みの中の立ち話から得られる。
話の内容は、その人は不知である。数人の女性共々に
体の好調子を得て、その日をすごす。その人の切実な
夢である。これは、丘にあるときにできる。この計算とも
いうものが実現する。
  
 日は、女性と仲良く、良い体から出る、明るい微笑の中、
その人は過ごした。

 日々是爽風、頬を撫で。燦爛たる光輝、地を満る。
昨日の憂い、跡形もなく、今朝の清々しきかな。
女友ありて、共の進撃、快なり、快なり。
               2012/01/13
posted by 若軍 at 20:48| Comment(0) | 小説
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